【中川なえか】VOL.③ 自分の《これがいい!》を選び続け、真っ直ぐに自分の道を走り続けるビジネスオーナーのキセキ


自分と対話し「これがいい」を選択することで人生が変わる


ーなえかさんの土台には自分への信頼があって、だからこそ人への信頼があるのだなとお話を伺っていて感じます。


そう。本当に《自分の選択》なんです。だから、自分が選択した先を進んでいくだけで、本当に自信がついてきます。難しいことはまず置いておいて、《日々ここにあるものをどう選ぶか》が大事だと思っています。


人って無意識にやっていることの中に選択が入ってるから「選んでない」ことが多いんですよね。大きなことは、「選んでいる」かもしれないけれど。 その時々の自分と《対話をする》。 自分と話すということを重ねるうちに、自然と自分で「これがいい!」を選択するようになるんですよ。


違和感を感じる感覚も研ぎ澄まされていく。それを続けるだけで、私は絶対に人生が変わると思っています。お金もかからず、めっちゃ簡単じゃないですか?



ー何らかの出来事に感情が揺れることもあるのでしょうか?


よく言われるんですけど、その出来事に対して「どうしたらいいか」を純粋に考えて、一早くそれを解決するように動くようにしています。そこでは、できるだけ感情を揺らさないです。だって、そこでどう感情を動かしても、この出来事は変わらないですから。


「めっちゃ腹立つわ」と言っていても、この出来事が収まるわけではないから。人のミスで何か問題が出てきたとしても、「誰のミス?」ということを一旦置きます。誰が何をやろうが、これは起きたわけなので、それを責めても、時間はもったいないだけだと思うんです。


それに、絶対にそのミスをした本人が一番反省しているんですよ。 「やってしまった」と思っているはずだから、その人を責める必要は私はないと思っています。だから、まず「報告をくれてありがとう」ですよね。これに対して「今からどうしていこうか」を話し合うだけなんです。



ー指導と言い、責めることで反省させる方も多い中、トップがそう思ってくれる環境は安心しますね。


そうそう。私の経験なんです。小さい頃、何か「やってしまった」時に、自分が一番「やってしまった」と思っているのに、そこから、さらに怒られるケースがあるじゃないですか。学校でも、みんなの前でひどく怒られるとかね。


その経験から、「あんな大人には絶対ならないでおこう」と思いましたね。 小さい頃、「自分はどうだった?」と思い出すことって、すごく大事だと思います。自分がされて嫌だったのにも関わらず、同じことを人にやってしまう人って多いじゃないですか。


私は、それって「なんで自分の気持ちを無視するんやろう」と思うんです。



ー自分がされた嫌なことを、人にすることは、《自分の気持ちを無視する》ことになる。


はい。その時点で、自分主体の行動ではないはずです。その時、「嫌だ」と感じていた自分を癒したかったら、その時の気持ちを十分に味わって、「そんな風に人にしないようにしよう」となることが《癒し》であり、《受け入れる》ことなのだと私は思っています。


多くの人は、自分の気持ちを観ようとはしないから。



ー自分の気持ちを見たくないんですよね。弱い部分を見たくない。


そうやって嫌な気持ちに蓋をするから、現実世界で全部そのまま起こるんですよ。自分に「それ」を思い出させるために。つまり、全ては自分が過去に持った感情を呼び起こすために起こるんです。「まだ自分のことを大切にできてないで!」って、教えてくれるために。


それに自分自身が気づいて、受け入れ、クリアにしていくことがすごく大事だと私は思います。



ー結局、自分にしてあげられることが、他人にもしてあげられることということなんでしょうか?


はい。自分に優しくできたら、他の人にも優しくできるだろうし、自分を大切にしていたら、相手も大切にできるから。大切にするという意味では、私は人に「こうすべき」という強要や押し付けのようなものが、ほとんどと言って良い程、ないかもしれないですね。


なぜかと言うと、すべては、その人の価値観であると思っているからです。



エジプトで受けた《女性解放》のメ啓示からコミュニティを立ち上げる


「これがいい!」をしたら、自分の望みが叶っていく世界は本当にあるんです。そのことを伝えたいと去年頃から強く思うようになりました。そう思っていたら、たまたまエジプトに行くことになり、そこで、「啓示」を受けたんです。 


そんな風に思っていた頃、友達のイベントに夫婦で参加するため、たまたまエジプトに行くことになったんです。そこで、ある「啓示」を受けました。



ー啓示。それはどんなものだったんでしょう?


現地でピラミッドに入った瞬間、急激に気分が悪くなったんですね。自分の中に何かが入ってきた感覚があり、それが何かの「メッセージ」であることが分かりました。 でも、すぐには解読ができず、結局2週間くらい体調を崩してしまったんです。


そんな状態で過ごしていたある日、テレビからパレスチナのガザ地区で起こっている紛争の報道が流れてきました。現地で、日本人の女性医師が現状を必死に訴えている姿を見たんです。それを見てハッとしました。「この人は自分の命の危険をかえりみずに勇気ある行動をしている。同じ地球上で、私は何かできているのだろうか。」と。


結局、私は紛争が起こっていると知りながらも、「他人事」だったんです。日常で祈りを届けることすらもしていなかった。そう思うと、申し訳なくなって、一日中涙が止まりませんでした。


その後に、メッセージが解読されました。ー《女性解放》と。「日本の女性を解放しろ」「お前は何をしているんだ!何かできることあるだろう!!」と、怒りに近いような強いメッセージでした。



ー強烈なエピソードですね。その女性解放のメッセージが今の活動につながっているのでしょうか? 


 はい。その後、「ミライカナイ」というコミュニティを立ち上げました。私は人間一人ひとりの「能力は借りもの」だから、独り占めはしてはいけないと思っているんです。自分は心身共にとても豊かな環境で生活をしています。かたや、この世の中、心や経済において貧しい人たちもいる。


私が特別なのではなく、どんな人でも自分の魂に従っていけば、「真の意味で貧しくなることは絶対ない」と思っています。ただ、どこかで思考が貧しさに偏ってしまい、その中に自分が浸かってしまうんですよね。 



ー目の前にみえているものは、全て自分の想いの結果だ、と。


そうです。コミュニティは集団です。だから、その分、願いが束になって叶いやすくなります。それが「集合的意識」です。段々と自分の放った想いのレスポンスも早くなっていくんです。コミュニティのメンバーには「信じる力やで」と日々伝えています。


自分が「こうなる」と確信をもって、100%信じることができたなら、そうなるんです。それに、私は講座でも何でも、「教える」じゃなくて「伝える」をしています。 



ー「教える」と「伝える」は、どう違うのでしょうか?


「教える」は、結局その人が「どのように変わるか」まで操作しようとする。本当はそんなことができるはずはないのに、です。そうではなく、私は自分の経験上のことしか話さないので、その経験を「伝える」ことで、その人自身が気づき、結果的に変わっていく。それしかないんです。


人は、自分で気づかないと根本から変われない。だから、私の経験談を聞いて、みんなが自分と重ね合わせてどう気づいていくかを見守っています。



ーお子さんたちへの《見守る》スタンスと同じですね。信頼がある。


そうかもしれないです。「絶対にこの人たちは大丈夫」と信頼していますね。人それぞれの幸せや豊かさの価値観が違うから、その自分の豊かさに気づいて、みんなが自分の道を進んでいくはずです。  





取材後記

今回のインタビューは、彼女の「起業に至るまでの道のり」と「今」を織り交ぜながら、時空を超えて旅をするような体験だった。彼女の人生には、想像を超えるほど自由で多彩なストーリーが刻まれている。今回の記事にまとめたのは、4時間に及ぶ対話のほんの一部に過ぎない。


一見、彼女の言葉にはポジティブな響きが多い。しかし、その奥には、幼い頃の自分の感情と徹底的に向き合い、受け入れ、癒し尽くしてきた時間が確かに流れている。そうした積み重ねが、しなやかで揺るぎない強さへと昇華され、今の彼女を形作っているのだ。


次回は、その「癒しの過程」にさらに深く迫りたいと思う。 彼女にとっての「当たり前」は、世の中の固定観念を軽やかに飛び越えていく。そして、その生き方に共鳴する人々が、まるで磁石に引き寄せられるように彼女のもとへ集まる。彼女の直感は単なる空想ではなく、徹底的に磨かれた“リアルな感覚”として、現実を創造する力へと結びついている。


彼女と共にいると、なぜか安心できる。 その理由は、彼女が「人間の可能性」を疑わずに信じ抜いているからだ。そして、その信念は、《自分を信じる力》であり、同時に《他者を信じる強さ》でもある。


彼女の使命によって生まれたコミュニティ「ミライカナイ」は、これからさらに魅力的な仲間たちとともに広がり続けるだろう。これから紡がれる物語が、どんな人たちと出会い、どんな未来を創り、どのように望みを叶えていくのか——その続きを見届けるのが楽しみでならない。 


PROFILE

中川なえか Naeka Nakagawa
株式会社 シードリング 代表取締役


カナダへ留学した際に日本の英語教育への違和感を持ち、帰国後直ぐに地元で小さなサークルを立ち上げた。口コミが広がり依頼が殺到する。子どもたちの「今習いたい」と「英語を活用したい」お母さん達の現状を変えるため、英語講師の育成を開始。 

「子どもたちが伸び伸び学べる。先生たちが余裕を持ち良い環境でできる。」事業を展開。 

 ※英語教室のエピソードの詳細はコチラから


2007年 SeedLingEnglish親子サークル立ち上げ

2013年 SeedLingEnglishSchool創立

     保育園レッスンOEM開始

2014年 日本子ども英語講師協会設立

2018年 株式会社シードリング創立

2020年 フリースクールSeedLingPrism設立

2022年 ZIPANG 役員就任

2023年 充電ママ塾設立

     オモロー授業発表会立ち上げ

2024年 「ミライカナイ」コミュニティ設立

   豊かな人生の土台を創る講座 「Love Life」開講


中川なえかリットリンク: https://lit.link/naeka


《主な事業》 

ミライカナイLINE公式 HP:https://lin.ee/PyMPaFE

ミライカナイFacebook HP:https://www.facebook.com/share/g/15trpMZ6Gp/?mibextid=wwXIfr

ZIPANG(飲食、民泊) HP:https://lit.link/zipang

SeedLing ENGLISH SCHOOL HP: https://seedling-ec.wixsite.com/home

ABCを教えない!子ども専門英会話教室
親子旅、留学をもっと身近に。 海外に子ども達の居場所を作るプロジェクト。 

SeedLing Prism(フリースクール) HP:https://seedling-ec.wixsite.com/prism



取材

はぎのあきこ
フリーインタビュアー / ウェルビーイング思想家


自分とまわりの環境とのつながりの中で、安寧を感じ幸福な状態を指すspiritual well-being思想を基軸として、「わたしたちはどう生きたいのか、どう死にたいのか」という正解のない問いを探究するため、独自のスタイルで取材・執筆をしながら、タッチケアやエネルギーワーク、ヒーリングを行うセラピストとして活動中。


保健師および看護師、教員として人の生死に触れ、「いのち」に直面してきた経験や最愛の祖母の死からの学びから自分の生き方、在り方を見つめ直すことが今の活動を始めるきっかけとなっている。「自分を知る」をテーマに生きる力を育み、体感して考える講義を得意としている。


取材や発信のテーマは、十人十色の「自分」という存在の美しさ、「いのち」がある今の喜びを伝えている。 情熱をもって「いのち」を尊重し生きている人への取材を2024年より自身のウェブサイトにて掲載スタート。 

《主な講義》

2021年〜「生命倫理」「看護学原論」の一部講義担当
2024年〜「人間関係論」授業担当           
在宅医療専門クリニックにて院内研修講師担当 


《講義内容》
 セルフマネジメント メンタルヘルス/ウェルビーイング 他者とかかわり生きる 自他理解とは 倫理と道徳 生命倫理 関係性の発達理論 「聞く」をはじめる 生きるとはたらく キャリアマネジメント チームビルディング  など 


【SNS】
Instagram:https://www.instagram.com/aki1001hagi/
note:https://note.com/akikohagino/


Memento Mori

Memento Mori は、「わたしたちはどう生きたいのか、どう死にたいのか」十人十色の「自分」という存在の美しさ、「いのち」がある今の喜びを探求し表現するための情報をお届けするメディアです。 自分とまわりの環境とのつながりの中で、安寧を感じ幸福な状態を指すスピリチュアル・ウェルビーイング思想を基軸として、答えのない問いから一人ひとり違う生き方を見つめるヒントをお届けします。