人とのかかわりと信頼
わたしたちが人とかかわるときに
相手に投げ掛ける言葉は
自分に伝えたい言葉だ。
もしも
自分の生活の中に
パートナーがいたり
子供がいたり
人にかかわる仕事をしているなら、
人とかかわる機会が
日常的にたくさんあるということ。
自分を知り、自分を癒す機会のある
恵まれた環境だ。
以前の私が相手にかける言葉は
足りないもの、を突いた厳しい言葉だった。
自分に対して足りない、
もっともっとできるはずだと思っていたから。
目の前の方を通して、
気づいたときは
衝撃を受けた。
ただ、
そんな時も必要だった。
どうしても必要だった。
わたしは完璧ではないことを知ったのだ。
わたしにかかわってくれた人たち、
ありがとうございました。
そして、
そんな人とのかかわりが私を癒してくれた。
今も私は目の前の人を通して
自分に言葉をなげかける。
相手への言葉は
すべて自分に与える言葉だと知り、
相手は私だと感じているから
そこにある感情もすべて
私のものであり、相手のものだと
大切にできる。
思いやりとは、
持たねばならないと意識してもつもの
ではない。
それは、ごくごく自然に
当たり前のようにあるものなのだから。
自分の中から溢れるもの。
持たねばならない思いやりは、
いつか
自分の中に蓄積し
こんなにやっているのに。と
他人を、自分を、責める材料に変わる。
私にとっては
そんなものより
自分の中の純度を保つことの方が
重要なのだ。
いろいろなものに出会い、
多方面の学びをして
仕事をして
一見次から次へとうつりかわる人であろう
私がずっと続けている唯一のこと。
人とのかかわり、つまり自分とのかかわり。
痛くても逃げたくても
私は逃げずに向き合い続けてきた
自分を諦めず続けてきた。
この継続は外からは見えないものだ。
わたしの中で続けてきたことであり、
社会的に認められるようなことではない。
なんの評価もない。
ただ、この自分にしかわからない継続は
自分への信頼となり
確実に蓄積する。
わたしは、このような
目に見えない、
社会的には評価もなにもないことに
エネルギーを注ぎつづける。
一人でも多くの人が
自分への信頼を重ねて
人間らしい豊かさを紡いでいけたらと願う。
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